『数値化の鬼―「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』

地元のカフェにて、タイトルの書籍『数値化の鬼―「仕事ができる人」に共通する、たった1つの思考法』を読了。

前書きでも述べられていたが、これは(私のような)数字に弱い文系出身社会人が数字に強くなるためのハウツー本、というわけではなく、仕事人として、また経営者として成功するためには、目標やその達成度を徹底的に数値化すべきということをテーマとしている。数字が絡む堅苦しい内容かと想像していたが、数学・会計的な意味で数字が出てくることはなく、難解な表現もほとんど用いられていないので、案外かなり読みやすい。

目標やその達成度の数値化について、この本では主に営業マンの仕事内容を例に挙げながら説明が進んでいたように感じる(アポイントの件数、契約件数など)。営業以外の職種に関しても、ミスの内容や回数などの数値化が可能な領域で数値化することを徹底する(数値化の鬼になる)ことの重要性が説かれていた。もっとも、自分の仕事(営業的な要素がない)にこの本の内容を反映するには、私にとってはそれなりの応用力が必要になるように思われた。

ただ、この本の中で、「PDCAサイクルを回す際に、P(計画)に時間をかけすぎず、D(行動)の回数(行動量)を増やすことが重要」という内容は、(この本に限らず何か他のビジネス書でも読んだことがあるような気がするが)行動に移す前にあれこれと考えてしまう自分の行動を改めて見直すきっかけになったと思うし、そのPDCAサイクルを回す際に徹底した数値化を行うことで、自分には何が足りていないのかを知り、その不足を補うために適切な努力の方向性を知ることができるという内容は、自分の仕事のみならずあらゆる仕事に共通して重要な理念だと思う。

ざっくりとしたあいまいな「言葉」に逃げることなく、客観的で誰が見ても確かな「数」を意識することは言われてみれば当たり前なのだが、この一冊は自分の癖を見直すきっかけになったと思う。


今日は非常に風が強かった。前日の金峰山登山の筋肉痛が下半身を襲っているが、元気に近くの海辺を早足で歩く。

英語の勉強も兼ねて、アメリカ本国のドラマ『SUITS』を見返そうとしたのだが、Amazon Primeでは最近配信が終了していたことを知り唖然。何事もいつでも利用できるのが当たり前と思ってはいけないな(もっとも、Netflixではまだ見ることができた。)。

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